男性に人気のコスメ

男性の美容市場が伸びているのは前ページでご紹介しましたが、特にスキンケア商品については若年層を中心に人気が伸びています。一昔前のドラッグストアや絵デパートに陳列されている男性向け美容書品といえば、整髪料やシェイビング商品、デオドラントスプレーなどがほとんどでしたが、近年は男性が使用するスキンケア商品も多く陳列されるようになりました。
また新宿にある伊勢丹メンズ館では男性向けの化粧品売り場を拡大し、美容に興味のある男性にアプローチを始めました。

ただ「メンズコスメ」といっても種類は様々あります。
最もよく売れているのはやはりシャンプーやボディソープ、制汗剤など以前から店頭で売られていた商品です。これは近年よく耳にする「スメルハラスメント」と呼ばれる、「におい」対策として男性も自信の「におい」に敏感になり、周りの人に不快感を与えないよう意識しているからです。
以前に比べて種類も多くなり、値段も上昇しているため、市場拡大の大きな要因となっています。

次にこちらも以前から男性によく使用されている整髪剤ですが、こちらもその時の流行によって異なりますが、スプレータイプのものやチューブタイプ、ワックスタイプなど様々あります。
フェイスケア製品ですが、こちらは女性のように化粧水、クレンジング、乳液、美容液など分類されている商品よりはオールインワンタイプ(1アイテムで色々とお手入れしてくれる)のものが人気です。
やはり女性のようにあまり時間をかけたくないという方が多いのがその理由です。

世代別に見てみると、若年層(10~20代)については洗顔料や化粧水、ボディーシートなどが増えており、肌をケアすることに抵抗がない(肌ケアをするのが当然と考えている)のが大きな要因です。
30~40代の中高年層ではメンズシャンプーやメンズボディーシャンプーの重要が高く、特に不快臭ケア用の商品が売り上げ上位を占めています。
若年層だと購入するのに少し高い商品でも、中高年層であれば特に抵抗のない価格設定のため、売上が右肩上がりに伸びています。